ある程度釣りをするようになって最初に直面する問題がラインの選び方。
ラインは種類が多くて何にすればよいかわかりませんよね。
今回は私の経験で感じたことをそのままお伝えしようと思います。
Contents
ラインの種類
まずはラインの種類です。
どのラインもメリット・デメリットがあります。
それをふまえた上で選びましょう。
- ナイロンライン
- フロロライン
- PEライン
- (エステルライン)
上記4種が主に釣り糸として使われるラインです。
エステルラインは、管理釣り場やアジングで使われるラインです。
現在、細いものしか発売されてないので後半で説明します
ラインの特徴
ではラインの各特長を説明していきます。
今回は
- 感度
- 直線強度
- 摩擦耐久
- 太さ
- 比重
- 値段
で比較します。
フロロ | ナイロン | PE | エステル | |
感度 | 〇 | △ | ◎ | ◎ |
強度(直線強度) | △ | 〇 | ◎ | 〇 |
摩擦耐久 | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
太さ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
比重 | 〇 | ◎ | △ | 〇 |
値段 | ◎ | 〇 | × | 〇 |
感度
感度は魚のあたりが手元に伝わりやすいかです。
感度が良いラインは固く伸びが少ないものです。固いラインは巻き癖(スプールなじみ)が付きづらく扱いが難しいです。
さらに伸びが少ないものはドラグの調節をしないと切れてしまいます。
- PEラインは固く伸びが少ない…感度は非常に良いが固い分結束をしっかりしないと抜けてしまう場合があります
- フロロラインはPEほどではありませんが固く伸びが少ないです…感度はそれなりによく、結束部もそれなりの強度がでます。
- ナイロンラインは一番柔らかく伸びます…伸びるため感度があまりよくありません。しかし柔らかい分、結束強度が強いです
強度(直線強度)
強度はただ引っ張った時の強度直線強度です。
直線強度が一番強いのはPEライン。次にナイロンライン。最後にフロロラインの順になります。
しかし、水の中にはゴミや岩、海藻などの障害物があり直線強度だけでは決められません。
そこで下記の摩擦耐久を参考にしてください。
摩擦耐久
摩擦耐久とはゴミや岩などで擦れたときに発生した摩擦の耐久性です
摩擦耐久性に一番優れているのはフロロライン。次にナイロン。PEラインの順になります。
フロロラインは傷に強く、障害物周りの釣りに使うことが多いです。
ナイロンラインは、フロロラインとほぼ変わりませんが、糸が伸びているとき(魚がかかったりしている時)に擦れてしまうと少し弱まってしまいます
PEラインはとてつもなく弱いです。直線強度はとても強い反面、摩擦が発生した場合すぐに切れてしまいます。
太さ
その名の通り糸の太さです。
太いラインほど空気抵抗があり飛距離(仕掛けやルアーの飛ぶ距離)が落ちてしまいます。
一番太いのはフロロライン。次にナイロンライン、一番細いのはPEライン。
比重
比重は重さです。こちらも若干飛距離に影響してきます。
さらに風があると軽いものほど風下に落とされてしまいます。
天気や釣り方によって(特に陸っぱり)は糸が沈むものが良かったりと使い分けることがあります。
1番重いのはフロロライン。次にナイロンライン。PEラインが1番軽いです。
フロロラインが重く1番よく水に沈みます。ボトム(底)を狙う釣りに最適です。
ナイロンラインはフロロラインほどではありませんが沈みます。中層を狙う釣りに使いやすいです。
PEラインは軽く水に浮きます。トップウォーターや表層の釣りに最適です。
値段
各ラインの単価です。
1番高いものはPEライン。次にフロロライン。安価なのはナイロンラインです。
ラインは各種類の中にもメーカーや銘柄があり値段は上下します。値が張るものはそれだけいいものではありますがそれは各特徴の中でも良いものです。
全ての長所だけをとったラインは存在しません。しっかりと特徴を理解してコスパを見極めましょう。
上記を踏まえた上での結果
←ナイロン PE→
どの釣りにでどのラインを使うかは釣りをする場所、どんな釣りをするかで変わってくるので一概には言えません。
1番良いのは身近の経験者に教えてもらうのがいいのですが、それができないなら釣具屋さんの店員さんに聞いてみてもいいと思います。
参考程度にどんなラインがいいか下記に載せますが確実ではないので注意してください。
船釣り(真下に落とす餌・ジグなど)
五目サビキやジギング、タイラバなどのつりです。
私はPEライン+リーダーを選びます。
PEラインは糸が細いので潮の影響を受けにくいからです。
さらに水中へ落とす距離が長くなればなるほど(水深が深くなるほど)感度が悪くなるので感度の良いPEラインです。
リーダーはフロロライン。根周りを探ったりする場合もあるので摩擦の強いもの、そしてPEラインの感度をできる限り良くしたいのでフロロラインです
船釣り(キャスティング)
ボートシーバスやキャスティングマグロなどのつりです。
こちらも私はPEライン+リーダーを選びます。
こちらは飛距離を重視した結果です。障害物も少ないのでPEラインで問題ありません。
リーダーはナイロン、フロロラインどちらでもいいと思います。
ただ飛距離を出したいならナイロンライン。
少し障害物(橋の橋脚など)の周りを探るならフロロラインではないでしょうか。
陸っぱり(砂浜)
ヒラメやマゴチのルアー釣りやシロギスなどの投げ釣りです。
こちらも私はPEライン+リーダーです
やはりこちらも飛距離を重視する為PEラインにします。
リーダーはフロロラインです。
砂浜でも見えないなだけで岩が入っていたりすることがあります。そして感度も重視するポイントなのでフロロラインです。
陸っぱり(川や海のボトムの釣り)
ブラックバスの底ものや根魚です。
こちらはフロロラインを使います。
こちらは摩擦強度を重視したいからです。
さらにラインが沈むので仕掛けの動きが自然になります。
陸っぱり(川や海での巻物系)
ミノーやクランクベイトでの巻物系ルアーを使う釣りです。
こちらは、ナイロンラインです。
ある程度飛距離がでるのと、ラインが伸びるからです。
この釣りは急に魚がかかったりすることがあるので伸びる糸の方が衝撃を緩和し、ラインブレイク(糸切れ)を抑えてくれるからです。
陸っぱり(餌など)
港でのサビキ釣りやフカセ釣り、川や湖のヘラやコイ釣りなど
ラインはフロロライン又はPEライン+リーダーです。
釣る魚種・狙うポイントしだいですが感度を優先したいのでどちらか使ってれば間違いないです。
以上私の経験上の結果からこのようになりました。
これらはあくまで私の考えなので絶対とは言えません。
是非参考にしてください!
初心者におススメ
私が初心者さんにおススメなのは、ナイロンラインです。
巻き癖が付きやすく扱いやすいですし、ドラグも多少雑でもラインが伸びるためファイトしやすいです!何より安いのでライントラブルがあってもショックは少ないんじゃないでしょうか!
しかしこの記事を読んでいただくとほとんど「PE+リーダーじゃなか」と思う方もいると思います。
PEラインは摩擦耐久と比重さえ何とかなれば万能です。
しかし値段が高い、リーダーの結び方が難しい、天気によっては使いずらい、ラインが扱いにくいなどデメリットも多いです。
これらを考慮してPEにしてみてもいいと思いますよ。何事も挑戦です!
リーダーとは?
上記に出てきたPEライン+リーダーのリーダーとはなんなのでしょうか。
PEラインは摩擦強度(障害物による傷)に弱いというのを上記でお話ししたと思います。
コレを補うためにPEラインの先端に数mほどナイロンライン又はフロロラインつけます。コレをリーダーといいます。
私はPE1号に対して約5倍前後のリーダーをベースに使っています
ターゲットによって長さを変えたり太さをかえたり研究するのもおもしろいですよ!
フロロライン、ナイロンラインはlb(ポンド)で表記られる場合があるので要注意 1号は4lbで2号は8lb。号数×4=lbとなります。
PEラインを使用する場合必ずリーダーを入れましょう。↑の商品、手軽でとてもおすすめです!
エステルライン
エステルラインとは、ポリエチレンでできたラインでエリアトラウトやアジングに使われています。
メリット
- PEに近いくらい感度良い
- ラインがとても細く軽いルアーでもPEに近いくらい飛ぶ
- ラインの比重がナイロンラインより重く水に沈む
- 値段がフロロラインと同等、又はそれ以下で安価
デメリット
- 急なショックに弱く、ドラグ調整・ドラグ性能をしっかり調節する必要がある。
- ラインが固く、扱いずらい。
- 紫外線によって劣化が早い
エステルラインはフロロラインとPEとの間くらいのラインといわれています。
アジング、エリアトラウト等の釣りを考えているのでしたらぜひ検討してみてください。
最後に
ラインは釣りをする上では必ず必要になります
そのためしっかりと各ラインの特徴を覚え使いやすいラインを見つけましょう!